あるところに二人組みの中年の男たちがいました。
彼らの名はジュリアスとピエール。
数年ほど前から放浪の旅を続けている者たちです。
彼らはもともと大きな盗賊団の一員だったのですが、ふとしたことで頭を失い
今ではただの放浪者。
しかし彼らは大いなる野望を持っていました。
それは…
ピエール「さあさあ皆さん!シューティングスターに入りませんか〜!」
ジュリアス「俺たちと一緒にあの伝説の盗賊を目指しませんか〜!」
ピエール「おい、ジュリアス。この町じゃさっぱり集まらないな…。」
ジュリアス「どちらにしても、どこの町でも結果は一緒さ…。治安がよくなりすぎたんだ。」
ピエール「こんなに裕福な生活を送る人が多ければ盗賊になる奴もいないだろうからな。」
ジュリアス「俺たちも盗賊家業から転職したほうがいいのだろうか…。」
ピエール「そんなこといったって俺たちは盗賊としてしかやっていけないダメな男なんだよ…。」
ジュリアス「そう悲しいことを言うなよ…。」
ピエール「とにかく今日のところは勧誘を終わりにしようぜ。」
ジュリアス「そうだな…、ん?」
ピエール「どうしたジュリアス、なんかあったのか?」
女の人「誰か!私のバックを!」
ジュリアス「盗みのようだぞ!」
ピエール「行こうぜジュリアス!俺らで捕まえるぞ!」
そして町の中央広場にて
ジュリアス「おい、そこのお前!」
盗賊っぽい人「なんだ?お前ら」
ピエール「この俺たちを知らぬとは愚か者め!」
ジュリアス「ジュリアス参上!」
ピエール「ピエール見参!」
二人「二人揃って『シューティングスター』だ!」
ピエール「俺たちの前で盗人行為とは愚かな!」
ジュリアス「だが、盗んだ物を置いてけば命は見逃してやろう!」
盗賊「お前らみたいな奴らは見たことも聞いたことも無いぞ。」
ジュリアス「ああっ!?」
盗賊「俺はノーステリアと同じ過ちは繰り返したくないんでね…これ以上かかわるなら消えてもらう。」
ピエール「貴様みたいな奴は伝説の盗賊の次期候補の俺たちの手でやってやる!」
ノーステリアの盗賊だった人「ああ、貴様らみたいな奴らが伝説の盗賊みたいになれるものか。」
ジュリアス「貴様、コケにしやがって許さんぞ!!!」
二人「必殺!!!」
二人「ジュリアスの舞&ピエール斬り!!!」
元ノーステリアの盗賊「ぐはっ!!!こんな馬鹿みたいな奴に俺が!」
「どさっ」
ジュリアス「やった…。」
ピエール「俺たちが勝ったぞ…。」
じいさん「おおっ」
男の人「おい、あのおっさんたちすげえな」
ピエール「これがあなたのバックだな?」
女の人「ありがとうございます、なんとお礼を言えばいいのか…。」
ジュリアス「いや、当然のことをしたまでだ。気にしないでくれ…。」
ピエール「今度は盗まれるなよ」
木の陰にて…
ルナン「あいつらが人助けするとは…、世も末ね…。」
ディザ「あぁ…、そうだな…。」
---あとがき---
あの盗賊の二人組みが人助け…。
新しい二人の人生は始まるのか!
それともシューティングスターの復活か!!!
ご想像にお任せします。