ダンジョン探索型のRPG「Nepheshel」は自由度の高さが素晴らしいです。

シナリオも殆ど存在せず、実際にダンジョンを探索しないと真実がわかりません。

 

 

<システム>

 

まずは、その自由度の高さがポイントでしょう。

どれくらい自由かというと、シナリオの設定に起因するものだと思います。

「閉ざされた島」には限られた人しかいません。そのうちの半分以上は冒険者として島を探索しています。

人と話すことによるシナリオはごくわずかといてもいいでしょう。

また島に住む人々も記憶が無いので詳しいことはまったく知りません。

真実を知るには、ダンジョンを探索し、罠を突破し、仕掛けを見抜いて、遺跡に刻まれた謎を見るしかないのです。

 

で、探索ですが、このゲームではシンボルエンカウント(敵と接触すると戦闘発生)システムを取っているので、

戦闘を回避してダンジョンを探索することが可能です。

というよりも、回避して強い武器を手に入れないとまともに戦闘すら出来ません。

敵をかわしつつ、敵陣に突っ込み、隠し部屋などの宝箱から強力な装備を手に入れるのがこのゲームの

面白さではないだろうか。

まあ敵に捕まったら命の保証は無いですけど。

 

基本的に主人公が単身でダンジョンを探索します。

途中で手に入る魔神の壷を入手することによって、仲間が増えます。

しかし、魔神は一人、一体しか召喚することが出来ません。

お互い干渉しあい、共に行動することが出来ないからです。

しかし、干渉を打ち消す秘宝があるとか無いとか…。探索しなければ見つかるはずもありませんが。

 

歩行中は体力が自動で回復します。戦闘で手痛い攻撃を受けても、しばらく戦闘しなければ完全回復します。

また魔神は壷に入れておくと通常よりも多く体力が回復する上に、MPも回復します。

 

 

<戦闘>

 

基本的に、主人公が出来ることは敵を殴ることだけです。

通常のRPGと違い一般人なので特殊な能力などはまったく持ちません。

これでは戦闘などこなせるはずも無い…のでここで魔神の出番です。

 

魔神の壷を手に入れ、魔神と契約することが出来ると、主人公は魔神の召喚をすることが出来るようになります。

魔神を召喚することと帰すことが唯一主人公が出来る特技です。

 

さて、戦闘においても重要な要素があります。それは属性です。

敵には耐性を持つ属性と弱点の属性が存在します。

まあ、魔法でしたら弱点の魔法をぶつけるだけでその場で対処できますが・・・、

このゲームでは武器に属性が存在します。主に「斬撃」「刺突」「打撃」の3つですが、相手によって

武器を使い分けなくてはなりません。

 

例えば最初のダンジョン「王の墓所」に存在する「バット」系の敵ですが、この時点では多分、

ダガー(攻撃力28:刺突)とショートソード(攻撃力30:斬撃)を持っていると思います。

普通に考えれば、ショートソードのほうが攻撃力が高く、有利と思われがちですが、

この「バット」は「刺突」属性を弱点とします。弱点の攻撃属性はダメージが1.5倍になるので

このダガーは「バット」に対しては大体攻撃力42の武器と同等の威力を発揮するということになります。

結果として、武器は攻撃力で選ぶのではなく、相手の弱点属性をついて選ぶほうがよいということです。

 

また、魔神「ディーヴァ」に関しては、武器を使った必殺技を持っています。

技はその属性と同じ属性の武器を装備していないと放てないので、武器はじっくり選ぶべきです。

特に、打撃属性の技は使い勝手がいいので、両手がふさがろうとも両手持ちの鈍器を装備したほうが

戦闘が有利に運ぶこともあります。

 

ネフェシェルの戦闘において重要なことは、何よりも 主人公を死なせるのだけは極力避ける ということです。

 

主人公は魔神の入れ替えを行うことが可能なので、主人公さえ健在であれば魔神を入れ替えて戦闘を継続させることが

可能なのです。魔神には可哀想ですが、壷にさえ入れておけば魔神は戦闘後に探索に戻り歩いていれば勝手に復活して

くれます。

 

また、魔神はそれぞれ性能が異なります。

属性では、風に強かったり、炎に強かったり、光に弱かったり…。

状態変化では、恐がりなのか恐怖に弱かったり、転びにくかったり、暴走すると手におえなかったり…。

性格が違うならば、苦手なものも違うということですね。

 

 

<シナリオ>

 

シナリオ、というよりもキャラの考察や、島のことに関してしか特筆することもありませんが、とりあえず…。

 

基本的には情報という情報は皆無の状態で始まります。

唯一最初からあるのは謎めいた本に書かれた文章のみ。

酒場では生き抜くための知識しか与えられませんし、図書館は閉鎖しています。

 

「閉ざされた島」に住む人々は皆、過去の記憶を失っている。

そしてその島から脱出する術も明らかにはなっていない。

 

主人公リトはそんな状況でありながら、この島の謎、自分の記憶の謎を解き明かすために島を探索することを決意する。

 

シナリオの見所はリトが謎の解明の果てに何を見て、そして何を知るのかということにあります。

 

 

このゲームの作者様のサイト

<Studio til>さま

 

 

 

キャラの口からは物語を聞くことは出来ませんが、探索した遺跡と書物によってプレイヤーが推測するのが

このゲームの醍醐味ではないだろうか。

 

これが戦闘画面。魔神を駆使して敵を倒せ!

武器の属性は戦闘で特に重要視される。

ここはコボルトの巣のようだ。コボルトの秘宝がどこかに隠されているようだが…?

ゲート内の空間。ゲートに宝石をはめるとSAVEや転移を行うことが出来る。

魔神の壷の中の世界。彼女らも人と同じような生活をしているようだ…。

たとえ「みい」と答えようとも危険な島を探索する勇気ある青年であることには変わりない!

苦労して辿り着いた先には石の棺が…。

この中には何があるのか…?

封印された力を解放して使役する魔神が本性をあらわす!どのような能力なのか…?